社労士資格保有者 Takeshi

会社員におすすめの副業10選:社会保険・税金リスクが低い順に解説

更新日:2026-06-21 | 社労士資格保有者が情報提供

会社員におすすめの副業10選:社会保険・税金リスクが低い順に解説

会社員が副業を始めるとき、収入が増えることより「社会保険に入らされるのでは」「税務調査が来たら」という不安が先に立つ人が多い。実際のところ、副業の種類によってリスクは大きく異なる。社会保険料の負担発生ラインや確定申告の必要性は、副業の形態で決まるからだ。

本記事では、会社員が副業を選ぶ際に知るべき社会保険と税金のルールを明確にしたうえで、10種類の副業をリスク順に並べた。確定申告が不要な副業から順番に見ていこう。

社会保険・税金リスクの判断基準

副業のリスクを測る指標は2つある。

確定申告が必要になる所得ラインは副業の形態で決まる。給与以外の所得(雑所得や事業所得)が年20万円を超えると、確定申告義務が発生する。ただし住民税申告は20万円以下でも必要な自治体がある。

社会保険加入の判定はより複雑だ。従業員5人以上の企業で副業先から給与をもらう場合、その企業の社会保険に加入する必要が出る可能性がある。ただし本業の会社で既に社会保険に加入していれば、副業先で二重加入することはなく、本業の給与で保険料が控除される。問題は、副業先の給与が月88,000円以上になると、その企業で保険加入義務が発生し、給与が二重に控除される事態が起こる点だ。年収で言えば月88,000円 × 12ヶ月 = 1,056,000円が一つの注視ライン。

リスク1位:クラウドソーシング(ライティング・翻訳・事務作業)

社会保険リスク:低

確定申告:年20万円以上で必要

クラウドワークス、ランサーズ、Coconalaなどのプラットフォームを通じた案件受注は、個人事業主扱いになる。クライアント企業との雇用関係がなく、あくまで業務委託契約だからだ。そのため社会保険加入義務は発生しない。

月3万円程度のライティング案件なら確定申告も不要。年間50万円程度の収入でも確定申告さえしていれば、追加の社会保険負担は生じない。ただし年間売上が1,000万円を超えれば、消費税の申告義務が出る。

会社員が副業を始める際に最も選びやすい形態と言える。

リスク2位:アフィリエイト・ブログ広告収入

社会保険リスク:低

確定申告:年20万円以上で必要

Google AdSenseやAmazonアソシエイト、ASP(A8.netやもしもアフィリエイト)を通じた広告収入は、継続的な雇用関係がないため社会保険リスクはない。

ブログなら月2〜3時間の更新作業で月5万円程度の収入も現実的だ。年60万円の収入でも、本業の給与控除後の課税所得が330万円未満なら、税務調査の対象になりにくい。ただしアフィリエイト収入が年100万円を超えると、帳簿記録が厳しくチェックされる傾向にある。

リスク3位:動画編集(YouTube字幕・企業動画編集)

社会保険リスク:低~中

確定申告:年20万円以上で必要

クラウドソーシングで受注する動画編集は社会保険リスクが低い。ただし特定の企業から継続的に受注し、月88,000円以上の報酬が発生した場合、その企業の社会保険加入対象になる可能性がある。

例えば企業A社からの月額案件が月12万円、企業Bからが月5万円といった複数企業受注なら、どちらも月88,000円を超えるため加入対象になる恐れがある。この場合、副業の給与から社会保険料が引かれ、月2万円程度の追加支出が出る。

動画編集で年200万円程度の副業収入を目指すなら、事業所得にすることで経費計上(パソコン購入費、ソフトウェア代など)が可能で、課税所得を圧縮できる。

リスク4位:オンライン講師(英語・プログラミング・学習塾)

社会保険リスク:中

確定申告:年20万円以上で必要

Preply、Italki、ココナラなどのオンライン講師プラットフォームは個人事業主型なので低リスク。ただしオンライン家庭教師の塾に従業員として雇用されると、月88,000円を超えた時点で社会保険加入義務が発生する。

月4万円のオンライン英会話レッスン50コマ(週12時間程度)で年48万円の収入であれば、確定申告が必要だが、社会保険リスクはない。

リスク5位:コンサル・企画提案(業務委託)

社会保険リスク:中~高

確定申告:年20万円以上で必要

スタートアップのマーケティング相談やビジネス企画提案を受託する場合、契約内容次第で社会保険リスクが変わる。顧問契約として毎月固定報酬を受ける場合、月88,000円以上であれば顧問先企業での社会保険加入が必要になる可能性が高い。

月10万円の顧問契約×複数企業なら、給与扱いになり、本業の会社への届け出が必須。内緒にしていると本業の会社の給与計算担当が、社会保険の履歴で気づく可能性がある。

リスク6位:ネットショップ運営(Shopify・BASE)

社会保険リスク:低

確定申告:年20万円以上で必要

自社ネットショップは個人事業主型で社会保険加入義務なし。ただし年間売上が1,000万円を超えると消費税申告が必要。

月5万円程度の売上なら確定申告のみで対応可能。在庫購入費、配送料、サイト運営費などを経費化できるため、課税所得は売上の20~30%程度に圧縮できるケースが多い。

リスク7位:不動産賃貸収入(駐車場・物置シェア)

社会保険リスク:低

確定申告:年20万円以上で必要

Akippa、にほんぱ、モノオクなどを通じた副次的な不動産賃貸は、個人事業主ではなく不動産所得として分類される。社会保険加入義務はない。

ただし戸建て賃貸や中規模駐車場経営に進むと、年間賃料が数百万円を超え、本業の給与に匹敵する所得が出る。この場合、所得税の累進税率で税負担が跳ね上がり、年間20~50万円の追加納税になることがある。

リスク8位:せどり・フリマアプリ販売

社会保険リスク:低

確定申告:年20万円以上で必要

メルカリ、ラクマでの販売は個人事業主ではなく、雑所得と判定される。ただし毎月の販売数が20件以上で、年間売上が200万円を超えると、事業所得として認定される傾向が強い。

月3万円程度のせどり収入(年36万円)なら確定申告は不要。ただし年50万円を超えると、メルカリの税務報告要件に引っかかり、利益が税務署に把握される。

リスク9位:派遣・アルバイト(短期単発)

社会保険リスク:高

確定申告:不要(給与天引き)

短期派遣やアルバイトは給与所得扱いになり、給与から税金と社会保険料が天引きされる。複数企業から給与をもらう場合、本業以外の企業での社会保険加入が義務化される。

月3万円の短期派遣バイト(年36万円)でも、その派遣先が従業員5人以上の企業なら、社会保険加入対象になる。給与から月2,500~3,000円の健康保険料と厚生年金保険料が引かれ、年3~4万円の追加支出が出る。

リスク10位:従業員雇用(チェーン店舗スタッフ・塾講師)

社会保険リスク:最高

確定申告:不要(給与天引き)

コンビニや飲食店の従業員、進学塾の講師として雇用される副業は、月88,000円以上の給与で確実に社会保険加入義務が発生する。年間108,000円(月9,000円)の社会保険料負担が確定する。

さらに本業の企業に副業を隠していると、社会保険の履歴照会で発覚するリスクが高い。給与は会社員としての信用情報に記録され、融資審査や住宅ローン審査に影響する可能性もある。

副業選びで見落としやすいポイント

複数企業からの給与受け取りに注意

同じ時期に複数企業から給与をもらうと、社会保険加入の閾値が企業ごとに適用される。月5万円×3企業の場合

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